積分したい式に指数関数が多く含まれている場合には、それを文字で置換すると計算が楽になる場合が多いです。
積分の対象となる変数を決めるdxの変換も簡単に計算できるため、困ったら \(t=e^x\) という置換を行っておいても損にはなりません。
\(e^x\) に対する置換積分
解法
$$e^x=t$$
とおきます。
dxの変換
$$\frac{dt}{dx}=e^x=t$$
より
$$dx=\frac{1}{t}\cdot dt$$
被積分関数の変換
\(e^x\) はそのまま \(t\) に変換されます。
例題
$$\int\frac{e^{2x}}{1-e^x}dx$$
を計算せよ。
\(e^x=t\) とおくと
$$\int\frac{e^{2x}}{1-e^x}dx=\int\frac{t^2}{1-t}\cdot\frac{1}{t}\cdot dt$$
$$=\int\frac{t}{1-t}dt=\int\frac{1-(1-t)}{1-t}dt$$
$$=\int\left(\frac{1}{1-t}-1\right)dt=-\log|1-t|-t+C$$
$$=-\log|1-e^x|-e^x+C$$
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