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【全10パターン網羅】三角関数の公式と、加法定理から導く方法

三角関数の公式一覧
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三角関数の公式について、全10パターンを紹介します。これらをすべて暗記する必要はありません。なぜならば、公式はすべて加法定理から導出することができるからです。

この記事を読むことで、三角関数の複雑な公式を暗記する手間を大きく減らすことができます。

加法定理

$$\sin(\alpha+\beta)=\sin\alpha\cos\beta+\cos\alpha\sin\beta$$

$$\sin(\alpha-\beta)=\sin\alpha\cos\beta-\cos\alpha\sin\beta$$

$$\cos(\alpha+\beta)=\cos\alpha\cos\beta-\sin\alpha\sin\beta$$

$$\cos(\alpha-\beta)=\cos\alpha\cos\beta+\sin\alpha\sin\beta$$

$$\tan(\alpha+\beta)=\frac{\tan\alpha+\tan\beta}{1-\tan\alpha\tan\beta}$$

$$\tan(\alpha-\beta)=\frac{\tan\alpha-\tan\beta}{1+\tan\alpha\tan\beta}$$

この6種類だけ暗記しておくことで、以降の公式をすべて導出できます。

これらの式は、図形を使って簡単に証明できます。

【三角関数の公式】加法定理とその図形的証明
sin, cos, tanの和・差の加法定理6種類を紹介し、それらを証明します。三角関数に関する公式は多くありますが、そのすべては加法定理から導出できます。つまり、加法定理さえ覚えておけば、その他の公式を暗記する必要は無いのです。

余角・補角・負角の公式

【三角関数の公式】余角・補角・負角の公式と、加法定理から導出する方法
三角関数の余角(90°-θ)、補角(180°-θ)、負角(-θ)の公式を加法定理から導出します。これらの公式は基本的なものですが、sin, cos, tanごとに符号のルールが異なるため、正確に覚えるのは難しいです。この記事の内容にもとづき加法定理から考えることで、暗記の手間を大きく減らすことができます。

余角の公式

$$\sin(90^\circ-\theta)=\cos\theta$$

$$\cos(90^\circ-\theta)=\sin\theta$$

$$\tan(90^\circ-\theta)=\frac{1}{\tan\theta}$$

補角の公式

$$\sin(180^\circ-\theta)=\sin\theta$$

$$\cos(180^\circ-\theta)=-\cos\theta$$

$$\tan(180^\circ-\theta)=-\tan\theta$$

負角の公式

$$\sin(-\theta)=-\sin\theta$$

$$\cos(-\theta)=\cos\theta$$

$$\tan(-\theta)=-\tan\theta$$

倍角・三倍角・半角の公式

【三角関数の公式】倍角・三倍角・半角の公式と、加法定理から導出する方法
三角関数の倍角・三倍角・半角の公式を紹介し、それぞれを加法定理から導出します。基本的な考え方として、2θ=θ+θという変形を行うことで加法定理を使えるようにします。この導出テクニックを理解することで、暗記の手間を大きく減らすことができます。

倍角の公式

$$\sin 2\theta=2\sin\theta\cos\theta$$

$$\cos 2\theta=\cos^2\theta-\sin^2\theta=2\cos^2\theta-1=1-2\sin^2\theta$$

$$\tan 2\theta=\frac{2\tan\theta}{1-\tan^2\theta}$$

三倍角の公式

$$\sin 3\theta=-4\sin^3\theta+3\sin\theta$$

$$\cos 3\theta=4\cos^3\theta-3\cos\theta$$

半角の公式

$$\sin^2\theta=\frac{1-\cos 2\theta}{2}$$

$$\cos^2\theta=\frac{1+\cos 2\theta}{2}$$

$$\tan^2\theta=\frac{1-\cos 2\theta}{1+\cos 2\theta}$$

和積・積和の公式