PR

【極限計算の解法1】0/0の不定形

極限計算の解法
Sponsored

分数の極限を考えたときに、単純に計算すると分子・分母ともに0になるケースの解法について解説します。

∞/∞のパターンと同様、不定形の極限の基本となる形なので、確実に理解しておきたい計算法です。

解法

有理式である場合、約分することを目指します。

無理式である場合には、分母または分子を有理化してみます。

例題

$$\lim_{x\to 1}\frac{\sqrt{x+3}-2}{x^2-1}$$

を計算せよ。

$$\lim_{x\to 1}\frac{\sqrt{x+3}-2}{x^2-1}=\lim_{x\to 1}\frac{(\sqrt{x+3}-2)(\sqrt{x+3}+2)}{(x^2-1)(\sqrt{x+3}+2)}$$

$$=\lim_{x\to 1}\frac{x+3-4}{(x^2-1)(\sqrt{x+3}+2)}=\lim_{x\to 1}\frac{x-1}{(x-1)(x+1)(\sqrt{x+3}+2)}$$

$$=\lim_{x\to 1}\frac{1}{(x+1)(\sqrt{x+3}+2)}=\frac{1}{(1+1)(\sqrt{4}+2)}=\frac{1}{8}$$

極限計算の解法一覧

その他の極限計算の解法は、以下の記事を参照してください。

【全10パターン網羅】極限計算の解法一覧
極限の計算をパターンごとに分類し、それぞれの解法を解説しています。計算の基本は、極限を代入として考えられるように式変形することであり、それに加えて、はさみうちの原理やロピタルの定理を理解していると、極限計算は簡単に行うことができます。

もっと知りたいこと、感想を教えてください!